女ひとり旅:南イタリアでやらかした失敗②

シチリアのカターニア(Catania)に旅行をしたときのことです。その時の滞在はわずか3日でしたが、私の自己防衛の甘さ、不注意や確認不足も原因で災難に見舞われたカターニア旅行となりました。

全身全霊を傾けてキスを拒否した話

カターニアを出発する日、カターニア空港から朝早い飛行機だった私は前日に空港までのバスチケットを購入して、バスの時刻と乗車するバス停の確認もして、当日も朝4時に起きて出発準備も万端に宿泊先を出ました。

 

暗いっ!( ̄□ ̄;)

 

辺りはまだ薄暗く、もう少し遅い便にすればよかったと後悔しましたが時すでに遅し。イタリアの女友達に「夜は気をつけなきゃダメよ」と言われていたのはずっと頭にあったのですが、朝のことまでは気にしていませんでした。普通に考えれば彼女の言葉が「薄暗い場所や空が暗くなったら普段以上に注意しなさい」という意味に取ると思うのですが、考え足らずな私です( ̄  ̄;)

不気味な雰囲気で嫌だなと思いましたが、それでも良かったことは宿泊先からバス停まで200mくらいと距離が近かったことです。ですがスーツケースのキャスターの音で変な人を引き寄せても怖いなぁと、近所迷惑にもなりかねないしということで、スーツケースを抱えて忍び足で、でも割と足早にバス停へ向かいました。幸いこの時のスーツケースは軽かったです。しかし、こんなところで私の忍者スキルが活躍するとは・・・。

何事もなく無事にバス停に着いたまでは良かったのですが、待っても待ってもバスは来ませんでした・・・( ̄  ̄;)始発辺りだから遅れることはないと予想していましたが、乗る予定だったバスの時刻から45分が過ぎてもバスは来なかったのです。

 

運転手さん寝坊したのかな・・・?( ̄  ̄;)

 

飛行機の時間まで余裕を持って行動はしていましたが、海外での一人旅、来ないバスに焦りも出始めました。そんな中、私の前に現れたのは車で通りかかった通勤途中の男性でした。

「空港行きのバスを待ってるんだろうけど、まだ来ないと思うよ」

それを聞いた私は奈落の底に突き落とされた気分になりましたが、次に放たれた彼の言葉ですぐに地上まで戻ってきました。

「今仕事に行く途中なんだ。空港で働いているんだけど、良かったら乗せてくよ?」

その言葉を信用しても大丈夫なのだろうか・・・。ヒッチハイクはだめよ、知らない人の車に乗ってはいけないよと子供の頃に親や学校の先生に教えられたものですから・・・。

危ない人だ、どうしよう・・・と固まっていると、「ほら。これが空港で働いている証だよ」と彼が胸元のマークやら被っているキャップやらを見せてくれて、「それにほら見て」と左手に嵌めている指輪も見せてくれて、「結婚しているし、愛している女性がいるから変なこともしないよ」と言ってくれました。飛行機の時間も迫ってきていました。他に選択枠はないと、そして向こう見ずにもこの人はきっと救世主だわ!と信用して私は彼の車に乗ってしまったのです。

 

お父さん、お母さん、先生、ごめん!

 

後から考えると危ない人に職業も未婚か既婚なんてのも関係ないですよね・・・軽率な行動でした( ̄  ̄;)

 

幸い彼は恐ろしい殺人鬼ではありませんでしたが、能天気な女好きではありました。空港に向かって車を走らせ、イタリア語交じりの英語と拙い私の英語で会話を弾ませ、時折これが自然であるかの如くちゃっかり私の太ももを触ってくる彼の手・・・。しかし車の中ではどうすることもできず。

 

奥さんを愛していると言ったのはその面でついさっきのことですよね・・・?( ̄  ̄;)

南イタリアの男性は情熱的で一生ひとりの女性を愛すとか何とか聞いていましたが・・・?( ̄  ̄;)

 

空港までちゃんと送ってくれたので親切な人なんだなと思いますが、教えてもらった南イタリアの男性像は彼には全く当てはまりませんでした。情熱的と言えば情熱的なのでしょうが・・・(^^;)

 

途中変なお触りもありましたが無事カターニア空港に到着し、彼は車のトランクから私のスーツケースを下ろしてくれて受付までの行き方も簡単に説明してくれました。ちょっと変なところはあるけどやっぱり親切な人なんだなと思っていると、「もう君とお別れなんだね。寂しいよ。ハグしよう」と腕を回され、送ってくれたお礼も兼ねて「ありがとう」と私もハグを返しました。彼の腕の筋肉に挟まれた力強いハグでした。そしてその最中に彼が耳元で囁きました。

 

「あぁ、たまらないよ。ついでにキスも」

「えぇっ!?( ̄□ ̄;)」

 

焦る私に押し迫ってくる彼の顔面と唇、そして侵入を試みようとする舌。送ってもらったのに本当申し訳ないですが既婚者となんてモラルに反することはできません。(知らない人なのでそれも嫌でしたけど・・・)私は彼に対抗すべく全身全霊を傾けて一寸たりとも彼を入らせないよう唇を閉じ、籠城の如く踏ん張りました。

 

城壁はボロボロでしたが城内は見事、死守しました。

 

この時まで唇があんなに固く閉じることができるものとは知りませんでした(^^;)彼と別れて直ぐ売店でミネラルウォーターを買ってお手洗いで口を洗い、猛烈なキスだったために乱れた髪を直した後、北イタリアに向かってカターニアを後にした私でした。

カターニアの像の泉

像の泉はなんとも癒しでしたし、カターニアは良い街だったように思うのですけどね。今でもはっきりと思い出します。あれだけ嫌々とキスはしたくないと示した私に何の躊躇もなく、それも別れ際だというのに、「どう?カフェでコーヒーでも?」と笑顔で誘ってきた彼のしつこさというか、能天気さはすごかったな・・・と。カターニアの思い出のほとんどは彼に塗り替えられてしまい、トラブルで大変だったこと以外よく思い出せません(^^;)

何はともあれ、無事で良かったです。(^^;)

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